食品ロス削減ガイドブック
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図1 啓発品の例。市内で人気の高い松本山雅FC(Jリーグ)のキャラクターを30・10運動応援大使に任命1残さず食べよう!30・10(さんまる・いちまる)運動本市が最初に注目したのは、宴会での食べ残しでした。宴会では、席を離れて酒をついだりつがれたりということがよくあります。その結果、手をつけられないまま大量の食べ残しが発生しがちです。そこで、乾杯後の30分間とお開き前の10分間は自席で料理を楽しむ時間とすることで宴会の食べ残しを減らす取組みを「残さず食べよう!30•10運動」と名付け、平成23年度から推進しています。啓発品を飲食店や事業所に設置していただくなど、積極的なPRを行うことで市民に浸透してきました(図1)。平成26年度からは、家庭での食品ロスを減らすための取組みを開始しました。これは、前年度に実施した一般家庭の生ごみ組成調査及び市民アンケート調査の結果、手つかずの未利用食品や野菜の可食部等が多く廃棄されていたほか、家庭での取組みについて情報を望む声が多く寄せられたことがきっかけとなりました。家庭でも食品ロス削減に取り組んでいただく方法として、「毎月30日は冷蔵庫クリーンアップデー」、「毎月10日はもったいないクッキングデー」と設定し、それぞれの日付をとって「(おうちで)残さず食べよう!30•10運動」と名づけました。「冷蔵庫クリーンアップデー」には、冷蔵庫内の期限の近いものや傷みやすいものを積極的に使用すること、「もったいないクッキングデー」には、食べられるのに捨てていた野菜の茎や皮等まで活用して食材を無駄なく料理することを促しています。外食時と家庭での取組みを表す「30•10運動」を食品ロス削減のキーワードとし、広く市内外に発信しています。本市では、「もったいない」をキーワードとした食品ロスを減らす取組みを、「ごみ減量」と「食育」の観点から推進しています。長野県松本市COLUMNみんなで減らそう食品ロス「もったいない」の気持ちでつなぐ未来へのパス

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