食品ロス削減ガイドブック
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実践編05事業者・さまざまな企業でできること•食べられる分だけ予約•おいしく食べきる•自宅で作る場合も、おいしく食べきる[メモ] 季節商品の予約販売ITを活用したり、これまで蓄積してきたデータを基にするなど、商品の需要を予測することで、生産性や生産効率を上げている企業もあります。節分に食べる習慣のある「恵方巻き」。その年の恵方を向いて、無言で1本丸ごと食べ、その年の幸運や無病息災を願う風習です。比較的新しい風習ですが、毎年節分には多くの方が恵方巻きを食べる習慣ができました。そのことによって問題になったのが、恵方巻きの食品ロス問題です。販売店は、消費者から恵方巻きを買いたいと言われたときに、お店に商品がないと、販売の機会を失うことから、余ることを承知の上で、たくさん作って販売してきました。ですが、恵方巻きは節分の日を超えると食品ロスになってしまいます。恵方巻きに罪はないのに、多くの恵方巻きが捨てられる光景が報道されます。このため、消費者庁でも、恵方巻きは予約することなどを呼びかけています。店舗でも、夜遅く行くと、「恵方巻きは売り切れました」と棚に表示しているのを見かけるようになりました。消費者は食べたければ予約する、予約なしで買えなかったときには諦める、お店は作らなければ、と思わなくてよいようになる。このような好循環が生まれます。詳細はこちら消費者庁ホームページ

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